VTT
今週木曜日だった。
学校の帰り、
VTT(マウンテンバイク)に跨った僕は家には戻らず、
そのまま3回目のアヌシー湖一周に出かけた。
前回のアヌシー湖一周から実に2日後のことだ。
まだ足に疲れが残っている。
もうおじ○んだからかもしれない。
余計なお世話だ。
しかし空は快晴。
雲ひとつない。
今日いかないと自分が駄目になってしまうかもしれない。
そんな気がするんだ。
運命なのかもしれない。
僕は逸る心を抑えながら、
湖までの道のりを急いだ。
いつもとは違う道を通って学校からの坂道を降っていく。
案の定、道に迷う。
泣きそうだった。
でも耐えることが出来た。
なぜなら僕はまだ何も成し遂げていない。
そうだ、
目の前の彼の自転車を追ってみよう。
道が開けるかもしれない。
見失った。
泣きそうになった。
そんな僕の目にマルシェが飛び込んできた。
こんなところに初めて見る名前のマルシェがある。
こんな僕の身近にまだまだ知らないところがあったんだ。
もうアヌシーを知っているつもりでいたのに。
僕の中に感動と似たものがこみ上げてくる。
モチベーションがあがった。
横目にマルシェを見ながら湖を目指し先を進む。
そんな僕の目に飛んできた蟲が飛び込んできた。
激痛が疾る。
コンタクトと蟲がチークダンスを踊っている。
運命なのかもしれない。
モチベーションがさがった。
激痛を取り除くことが出来ない。
このダンスを僕は邪魔してはいけないのか?
でもこの目は僕の目だ。
僕のものだ。
コンタクトだって僕と一緒のほうがいいに決まってる。
なのになぜ邪魔してはいけないのか?
これは人間のエゴなのか?
もう心では泣いていたのかもしれない。
まだ何も始まってもいないのに。
背負っていたカバンから手鏡を取り出し、
何とかコンタクトを僕の手に取り戻そうとした。
いつしか蟲も激痛もわからなくなっていた。
取り戻せたのか?
でもそんなことはもうどうでもいい。
再び視界を取り戻した僕の目に、
遠く、
遥か遠くに湖が見える。
どうやらいつの間にか最善の道を選べていたようだ。
当初予想していた道へ出ることが出来た。
しかし何故だろう、
前回より身体が重い。
それに暑い。
額に汗が滲む。
でも暫くは登り坂。
早くも試練が圧し掛かる。
運命よ。
おお、運命よ。
雨が降っている。
これを書いている今、
雨が部屋の窓を叩いている。
シャンベリ行こうと思ってたのにぃ。
でもこの30分続く登り坂を登っていたときにパラグライダーが沢山宙に舞っていました。
高所恐怖症の僕ですが、
いつかパラグライダーはやりたいです。
そのためにもアルバイト探さないと……。
次回はパリ初日編の続きか、
もしくはフランス人について僕なりに気づいたことをレポートしたいと思います。
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